CHIGASAKI RESIDENTIAL GUIDE
茅ヶ崎の住宅地は、
利便性と住環境の
バランスで選ぶ
気候がよく温暖で海が近い茅ヶ崎市。家を建てるなら、「憧れの海のそばでの暮らし」と同時に、海に近いエリアならではのリスクや交通状況、長い目で見た家の維持管理などについても一緒に考えていくことが大切です。
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POINT 01
海沿いで暮らすメリットとリスクについて考える
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POINT 02
日々の移動など実際の生活のしやすさを確認する
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POINT 03
海沿いならでは注意点を踏まえた建築の工夫
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POINT 04
地名だけではなくそれぞれの敷地で判断
茅ヶ崎は特に海沿いの地域の人気が高く、高級住宅街として知られていますが、そのほかにもさまざまなエリアがあります。「高級住宅街」とは、公的な地域区分ではなく町名のみで土地の価値・住み心地が決まるわけではないため、それぞれのエリアの特性を知っておくことが大切です。
注文住宅を建てるなら、憧れの海沿いでの生活が叶うという点のみで決めるのではなく、海が近いことによるリスクや毎日の移動、建築や維持にかかる費用まで含めて検討することが必要となります。こちらの記事では、茅ヶ崎らしい暮らしを実現するために、エリアごとの特徴や土地選びの注意点、家づくりにおいて相談をしておきたいことなどをまとめています。
茅ヶ崎で土地を比べるときの判断軸
海からの距離と「塩害・ハザードリスク」の許容度
茅ヶ崎は、「近くに海のある暮らし」ができる海側(南部エリア)が非常に人気です。しかし、海に近い分発生するリスクと対策にかかる費用についてどこまで許容ができるかという点が判断軸のひとつとなります。
海に近いエリアほど塩害によって建物の外壁や車が傷みやすくなることに加えて、津波や洪水のハザードマップ指定区域に入りやすかったり、地盤が柔らかく地盤改良のコストが追加でかかってしまったりする懸念があります。
利便性と住環境のバランス
一般的な都市部の場合、駅からの距離が土地の価値や人気の基準となることが多いものの、茅ヶ崎の場合には駅の近さ以上に商業施設への距離や小中学校の学区の評判、海や自然へのアクセスといった「住環境の良さ」が重視される傾向があります。この点から、単に通勤や通学のための「駅までの近さ」を優先するか、車や自転車の利用を前提とした「日々の生活環境の充実」を優先するのかという点も、比較の軸となってきます。
茅ヶ崎が落ち着いた住宅地として選ばれる理由
犯罪発生率の低さと治安の良さ
茅ヶ崎市は、神奈川県内の隣接する自治体(藤沢市や平塚市など)と比較すると犯罪認知件数が少なく、落ち着いた地域性が保たれている地域です。自治体による防犯パトロールや、登下校時に行う見守り活動などのように、地域のコミュニティにおける結びつきが強く、街全体でより良い住環境を維持するための取り組みが行われているといえます。
閑静な環境の内陸部
観光やマリンスポーツで賑わっている海側のエリアに対して、内陸部は観光客の出入りが少なく、静かな住宅街が形成されているエリアです。その周辺には豊かな自然を感じられる公園、学校、子育て支援センターなどが集まっており、穏やかな環境の中で子育てをしたいと考えているファミリー層から支持されているといった傾向が見られます。
平坦であるため移動しやすく利便性が高い
茅ヶ崎市は市内全域がほぼ平坦であることから、駅から離れた静かな住宅地だったとしても、自転車などでの移動が容易です。そのため閑静な住環境がありながら、自転車によりJR茅ヶ崎駅や生活圏内のスーパー、医療機関にスムーズなアクセスが可能。都市部の喧騒から離れつつ、日常の利便性を得られます。
移住者に対しても寛容であたたかい雰囲気
古くから保養地や別荘地として発展してきた茅ヶ崎は、その歴史的な背景から移住者やさまざまなライフスタイルに対し寛容な土壌があるとされています。また、閑静な住宅地には地域密着型の個性的なカフェやベーカリー、雑貨店なども点在している点も特徴の一つであり、あたたかみが感じられる接客が魅力。日々の買い物や散歩などの中で自然にコミュニケーションが生まれることから、新たに引っ越してきた人も孤立せずコミュニティに溶け込める点が、住宅地として選ばれる理由のひとつです。
茅ヶ崎の主な住宅エリアを比べる
| エリア | 検討しやすい暮らし方 | 現地で確かめること |
|---|---|---|
| 東海岸・中海岸エリア | 海への距離 | 塩害、災害情報、交通量 |
| 駅周辺エリア | 高い利便性 | 土地価格 |
| 浜竹・松浪エリア | 教育環境、利便性 | 塩害、災害情報 |
| 香川・赤羽根エリア | 自然豊か、広さを確保しやすい | 移動手段 |
東海岸・中海岸エリア: 湘南ライフを満喫できる
海へアクセスしやすく、洗練された印象を受ける住宅街が広がるエリアです。徒歩や自転車で海まで行けるので、早朝からサーフィンをしたい、海辺の散歩を日課にしたいと考えている人などに人気です。路地にはおしゃれなカフェ・個人店が多く見られ、開放的なカルチャーが根付いている点も特徴です。
一方物件価格や地価は高めの傾向がありますが、海に近いため塩害のリスクが高い点に加え、夏の海沿いの渋滞や津波のリスクなど、海辺ならではの対策やリスクの許容が必要となるエリアでもあります。
駅周辺エリア:通勤・買い物の利便性が高い
JR茅ヶ崎駅まで徒歩でアクセスができるため、都市部と同じような利便性を求める人に向いているエリアであるといえます。商業施設や大型のスーパー、飲食店、医療機関が集まっており、車がなくても不便を感じないでしょう。また、駅近であることから都心へのアクセスも楽にできるため、都内に通勤している人からも人気のエリアです。
海側ほどの塩害リスクはなく利便性が高いため快適な暮らしを求める人にも向いていますが、土地価格が高いという面があります。
浜竹・松浪エリア:教育環境と利便性のバランス
茅ヶ崎市の東側に位置するエリアで、隣接する藤沢市にある辻堂駅も利用できます。特に、浜竹や松浪のあたりは閑静な住宅街が広がっており、大型ショッピングモールへもアクセスしやすいことから生活利便性が高い点も特徴です。
さらに、このエリアにある公立小学校の評価も安定しているため、教育環境を重視したいと考えている子育て層におすすめのエリアとされています。海までの距離と商業施設までの距離のバランスがちょうど良いエリアです。
香川・赤羽根エリア:自然豊かで広さを確保しやすい
JR相模線沿線や駅からは少し離れているエリアです。海から離れますが、その分塩害や津波に関する心配が少なく、広大な緑に囲まれた環境が魅力です。
また、同じ予算だったとしても駅周辺や海側と比較するとゆとりのある戸建てを持ちやすい地域であるといえます。移動には車を用いる傾向がありますが、静かで広々とした家を持ちたいと考えている人に向いているエリアです。
2026年の地価公示はどう読む?
市全体および住宅地において堅調に上昇している
2026年における茅ヶ崎市の地価公示を見ると、前年から引き続いて上昇傾向を示しています。市全体の平均地価は26.2万円/m2(坪単価 約86.7万円)となっており、前年比で5.07%のプラスとなっています。住宅地に絞った平均を見ても、23万9,181円/㎡(前年比+4.39%)となっており、引き続き安定した上昇傾向を示しています。都心への直通アクセスの良さなどを背景として、茅ヶ崎市は底堅い需要があることがうかがえます。
駅周辺の商業地も高い需要がある
茅ヶ崎市内においてもっとも高い地価を示したのは、茅ヶ崎駅北口にある商業エリアの「茅ヶ崎市新栄町(76万円/㎡)」です。前年からの変動率を見ると11.76%のプラスとなっており、駅周辺の商業地に対する高い需要が地価を押し上げていると考えられます。
また、商業地全体の公示地価を見ても、2026年の市全体の平均は44万1000円/m2、坪単価は平均145万7851円/坪となっており、前年と比較するとプラス8.83%となっています。
地価の推移から読み取れる「選ばれる街」としての強み
茅ヶ崎市の地価は、ここ数年一貫して上昇基調を維持している状況となっています。これは、茅ヶ崎市の「海や自然を身近に感じられる暮らし」と「充実した商業施設と教育環境」を両立している街として評価され、選ばれていることを示しているといえます。
さらに海側や駅周辺のみではなく、広さを確保しやすい内陸エリアといったようにさまざまな選択肢があることが、幅広い層のニーズの受け皿となっていると考えられます。
高級住宅街という言葉だけで決めない土地選び
海沿い特有の「塩害」と維持費を確認する
茅ヶ崎市内の東海岸や中海岸といった海側の住宅地は、非常に高い人気を誇るエリアです。しかし、海の近くの立地は、潮風による塩害と隣り合わせである点を忘れてはいけません。車や自転車が錆びやすいことに加えて、外壁の塗装が劣化する、エアコン室外機や給湯器への影響などが考えられます。そのため、土地自体の価格が高い点に加えて、耐塩害仕様の設備導入や修繕費といったように住み始めてからのランニングコストについてもあらかじめ想定しておくことが必要です。
交通事情について確認する
茅ヶ崎特有の交通事情もあらかじめ認識しておくことが大切です。たとえば海沿いの国道は夏場や週末になると観光客で激しく渋滞するため、日常の車移動に支障が出る可能性があります。また、茅ヶ崎は昔ながらの入り組んだ住宅街が多いため、日常的に使用する生活道路の道幅が狭い場所があります。
高級住宅街だから、と地名のみで決めてしまうと、「毎日の車庫入れが困難」「来客があった時の駐車スペースに困る」といった問題に悩む可能性もあり、家の前面道路の幅員や実際の交通状況についてしっかりと自分の目で確認することが大切になってきます。
ハザードマップを確認して災害のリスクを認識しておく
海側の住宅地は需要が高く、将来的な資産価値が落ちにくいことが期待できます。ただし海が近いため、津波や高潮のハザードマップにおいて浸水想定区域に入りやすい面がある、といった現実も直視することが必要です。対象となる土地の標高はどれくらいなのか、近隣に避難場所があるのかなど、防災に関わる部分をチェックしておくことも重要です。憧れの土地に住めるという点と、災害のリスクを天秤にかけて、家族が不安を抱えずに暮らしていける土地なのかを確認しましょう。
茅ヶ崎で注文住宅を建てるときの工夫
塩害と湿気に強い外装材や設備を選ぶ
茅ヶ崎市内の海側エリアに住む場合には、潮風による塩害対策が必須です。たとえば、外壁にはガルバリウム鋼板などサビに強い素材を選択し、エアコンの室外機や給湯器なども塩害対策の仕様となっているものを導入することが基本となります。
さらに夏場には海から湿気を含む風が吹いてくるため、風の通り道を意識した窓の配置にする、内装に調湿効果を持った自然素材を取り入れるといった工夫により、家の寿命をのばすことに繋げられます。
海が近い暮らしを楽しむための外シャワーと土間収納
海が身近なライフスタイルに合わせた間取り設計も検討すると良いでしょう。サーフィンや海での散歩から帰宅した後に、砂や海水を落としてから家に入るための屋外シャワーの設置がおすすめです。また、玄関からひと続きになった土間収納を設けることによって、サーフボードのほかアウトドア用品や日常の足となる自転車などを、室内を汚さずに収納できます。
水害のリスクと狭小道路を見据えた設計
海沿いなどでは、ハザードマップの浸水想定区域に入る場所もあります。そのため、万が一の状況に備えて、リビングなど主要な生活拠点を2階に配置する、基礎部分を高くするなど設計における工夫が必要となります。
また、古くからある街並みで情緒が感じられる一方、狭い生活道路も多いため、毎日の駐車のしやすさや工事車両の進入経路を見据えた敷地計画を行うことが重要です。
茅ヶ崎の家づくりで相談先を選ぶポイント
地元のライフスタイルに寄り添った提案ができるか
茅ヶ崎は、海沿いの塩害や飛砂、強い海風に加えて、狭い生活道路や景観条例など特有の建築条件が存在します。この点から地域の気候風土について深く理解をしており、サビに強い素材選びや海風を考慮した間取りを提案するなど、地域に寄り添った提案ができるか、施工実績が豊富かという部分が重要です。
手厚いアフターメンテナンス体制が整えられているか
茅ヶ崎では海風の影響を日常的に受けるため、外壁や設備のこまめな点検やメンテナンスにより家の寿命が変わってきます。また、台風や塩害によって設備トラブルが発生するケースも考えられます。このような状況の時にすぐに駆けつけてくれるかどうか、定期点検スケジュールがしっかりと立てられているかといった点を確認しておきましょう。
茅ヶ崎の住宅地を比べるときの実践的な視点
週末の渋滞と生活道路の幅を実際に確認する
人気の高い海側のエリアは、週末や夏場には幹線道路が激しく渋滞します。さらに、住宅街の内部は古くから使用されている細い道が多いため、大型の車の場合すれ違いや車庫入れに苦労してしまう場所も少なくありません。平日の日中に加え、混雑する週末や通勤時間などにも自身の車で現地を走ってみて、毎日の車の出し入れや移動にストレスがないかをチェックすることが大切です。
津波や水害リスクについて確認する
海が近い茅ヶ崎の場合、津波や水害リスクについて確認しておくことが欠かせません。この点については、ハザードマップの確認に加えて、実際に現地を歩いてみて「周囲より土地が低いか」「避難所まで何分かかるか」といった、リアルな高低差や避難経路を体感しておくことがおすすめです。同じエリアだったとしても、わずかな標高差が影響してくる部分であるため、自分の足で安全性について確認しましょう。
入居後のトータルコストを計算する
海側と内陸部を比較するのであれば、土地価格に加えて「将来の維持費」を含めた検討を行うことが実践的といえます。海沿いの場合、外壁のサビ対策や耐塩害仕様の設備導入など、内陸部にはないランニングコストが発生します。購入時の初期費用はもちろんですが、長い目で見た修繕やメンテナンスにかかる費用の差額まで見据えながら、エリアごとの総コストを比較してください。
茅ヶ崎の土地で設計者に相談したいこと
塩害や湿気など海沿い特有の環境への対策
海沿いの地域はもちろん、海岸からある程度離れている地域でも風向きによっては塩害リスクへの対策が必要なケースもあります。そのため、耐塩害性を持った外壁や屋根材を選定し、サビ・劣化を防ぐ工夫が欠かせません。また、室外機や換気口を海と反対側に配置するといったように、建物の配置や設備面における塩害や湿気対策を設計者に相談してください。
気候に合わせた動線の工夫
潮風の影響によって、屋外に洗濯物を干すことが難しい日もあります。この点から、サンルームやインナーバルコニー、除湿機を完備した室内干しスペースの確保がおすすめです。日々の家事負担を軽減できるように、設計段階から水回りや洗濯動線の構築を検討することもポイントです。
法的規制などの事前調査
その土地に本当に理想の家が建てられるかを見極めるため、事前の現地調査が大切です。土地の高低差や接道状況、上下水道やガスなどインフラの引き込み状況、建ぺい率などの法的な規制についてプロの目線で確認をしてもらうことにより、想定外の造成費用やトラブルの防止につながります。
まとめ:茅ヶ崎で叶える、海辺での暮らし
茅ヶ崎は、海辺の暮らしと閑静な住環境が見られる人気のエリアです。市内の地価は上昇傾向にありますが、土地選びを行う際には、海沿いの地域特有の「塩害や水害リスク、休日の渋滞」と、内陸や駅周辺の「生活利便性や教育環境」といった点のバランスについて見極めながら進めていくことが大切です。
注文住宅を建てる場合には、塩害や湿気への対策、狭い生活道路への対応といったように、地域特有の環境につい熟知しており、将来の維持費まで提案ができる専門家に相談することがポイントといえます。









