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「木造住宅は火事に弱い」と言われることもありますが、それは本当でしょうか?このページでは、木造住宅の耐火性について解説しています。木造住宅の耐火性を高める方法や、木材ごとの耐火性、住宅の耐火性に関する基準などもまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
「木造住宅は火事に弱い」というのは、先入観にすぎません。木材自体は可燃材であり、鉄やガラスなどの不燃材と比べて、燃えやすいのは事実です。
その一方、外部からの加熱に対する耐久性は鉄より木材の方が高いというデータもあります。木材は表面が燃えたとしても、耐久力の高さを発揮して強度を保てるため、完全に焼け落ちて建物が倒壊するまでの時間を遅らせることが可能です。
火事に強いと言い切ることはできませんが、燃えやすくても加熱に対する耐久性があり、構造として持ちこたえる能力を備えているのです。少なくとも、「木造住宅は火事に弱いわけではない」という言い方はできるでしょう。
木造住宅の耐火性は、不燃材料・準不燃材料・難不燃材料といった「防火材料」を組み合わせることで強化できます。それぞれの防火材料の特徴を紹介しますので、参考にしてください。
不燃材料とは、建築基準法で「防火材料」に区分されている材料の一種です。コンクリートやレンガ、ガラス、アルミニウム、鉄鋼、瓦、陶磁器質タイル、繊維強化セメント板、といった素材が該当します。不燃材料の特徴は、「防火材料」に区分されている材料の中で、最も燃えにくいこと。加熱開始から燃焼までの時間は、難不燃材料で5分、準不燃材料で10分なのに対し、不燃材料は20分となっています。木材と不燃材料を組み合わせれば、木造住宅の耐火性を向上も可能と言えるでしょう。
※参照元1:建築基準法施行令改正案の概要(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm)
※参照元2:建設省告示1401号|不燃材料を定める件(https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201703/00006465.pdf)
準不燃材料は、3つに区分されている防火材料の中で、2番目に燃えにくい材料です。加熱開始から燃焼するまでの時間は10分となっており、加熱開始後10分は燃焼せず不燃性能をキープすることができます。不燃材料には及びませんが、防火材料としてのグレードでは第2位であり、難燃材料よりは防火性能が高いです。
準不燃材料に該当する材料は以下のとおりです。
不燃性能において不燃材料ほどではないにしても、準不燃材料の活用により木造住宅の耐火性を高めることは可能です。
※参照元1:建築基準法施行令改正案の概要(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm)
※参照元2:建設省告示1401号|準不燃材料を定める件(https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201703/00006466.pdf)
難燃材料は、3つの防火材料の中で最も不燃性能の低い材料です。加熱開始から燃焼までの時間は5分間。不燃材料や準不燃材料ほどではありませんが、加熱開始から5分間は燃焼することなく不燃性能を保つということになります。「建設省告示第千四百二号」では、難燃材料について以下のように定められています。
第1
第2
難燃材料は不燃材料、準不燃材料と比較して燃えやすい材料ですが、防火材料に指定されていない材料と比べれば、燃えにくい性質を持っています。
※参照元1:建築基準法施行令改正案の概要(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm)
※参照元2:建設省告示1401号|難不燃材料を定める件(https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201703/00006467.pdf)
杉材や檜材などの建材、珪藻土や漆喰など木材以外の自然素材についても見ていきましょう。
杉材は、檜材と並んで国産木材の代表格として知られています。紙と同じく可燃材料であり、燃えやすい性質を持っています。
しかし、杉材の耐火性は決して弱くはありません。燃えやすい性質を持ちながら、すぐに燃えるのは表面だけで、その表面に炭化層が形成されて酸素の侵入を遮断してくれるため、内部の芯まで火が届くのに時間がかかるのです。
「燃えやすいのに、燃え尽きるのは遅い」という特性があり、火が着いてもしばらくは持ちこたえることができ、強度を保つこともできます。
檜材も、杉材と同じく日本を代表する木材の1つです。杉よりも硬く、水にも強いという特徴があります。、その特性を生かして土台や柱、床下部分、内部造作、縁甲板などの用途に用いられています。
檜材の耐火性は杉材と同様の性質です。着火すれば表面はすぐに燃焼します。しかし、燃えた表面に炭化層ができると、その炭化層が内部に浸透しようとする酸素をシャットアウトするため、奥の奥まで燃え尽きることはないのです。燃えても中心までは火を届かせない、粘り強い耐久性があります。
珪藻土は、植物性プランクトンの化石を原料とする不燃性の自然素材です。太古の昔に死んだ珪藻が長い年月をかけて化石化し、現代に至っています。吸水性や吸着性に優れるほか、七輪や火鉢、コンロ、耐火レンガなどに用いられることからも分かる通り、珪藻土の耐火性は抜群です。融点は約1250℃、耐熱温度は一般的に1600℃~1700℃と言われており、かなりの高温にも耐えることができます。珪藻土には有害物質が含まれていないので、仮に燃えても煙が出ないのも利点です。
漆喰は、建築基準法における不燃材料にも認定されている、燃えにくい自然素材です。水酸化カルシウムを主成分とする塗り壁材として知られていますが、室内の壁材に使用されることが多いのは、漆喰の耐熱温度が高く防火対策になるからです。もちろん壁材だけでなく、天井や外壁に使うこともできます。さらに利点として挙げられるのは、万が一燃えた場合でも、有毒ガスが発生する可能性が低いことです。自然素材で身体への影響が少なく、耐火性も期待できる建築材料といえるでしょう。
建築基準法では、火災が発生した際に、建築物の倒壊や延焼を防止することができる耐火性能を有する建築物および構造として、「耐火建築物」「準耐火建築物」「耐火構造」「準耐火構造」「耐火構造建築物」「省令準耐火建物」を定めています。
このうち、木造でも建てることができる「耐火建築物」と「準耐火建築物」について特徴を説明します。
耐火建築物は、建築基準法第2条第9号の2で定められた耐火建築物です。壁・柱・床・屋根・階段といった主要構造部が耐火性能を有しており、延焼のリスクがある開口部(窓・ドア)に火災を遮る防火戸などの設備を有する建築物を指しています。
一部の特殊建築物や、都市計画法で防火地域に指定されている一定の建築物は、耐火建築物としなければなりません。ツーバイフォー(2×4)のように、木造住宅でも工法によっては耐火建築物の承認が可能です。
準耐火建築物は、建築基準法第2条第9号の3に定められた準耐火建築物です。耐火建築物を除く建築物のうち、壁・柱・床・梁など主要構造部が準耐火性能を満たしており、延焼のリスクがある開口部(窓・ドア)に火災を遮る防火戸などの設備を有する建築物をいいます。都市計画法が定める準防火地域における一定の建築物や、一定の特殊建築物は準耐火建築物としなければなりません。木造住宅でも所定の要件を満たせば準耐火建築物として設計可能です。
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